MULTIPLEX 330葉表皮のポリフェノール測定器 Force-A社
<一時製造販売停止>
MULTIPLEX 330は、以前は困難だったUV下での分子の蛍光発光の活性度合いを可能にしたポータブル蛍光測定機です。例えばフィトアレキシンといった蛍光発光分子を、リアルタイムかつ非破壊で測定できます。
ポリフェノールは植物の抗菌作用によって生成されます。これにより、MULTIPLEX 330が、病原体検知用のフィールド蛍光測定器をして利用できます。
特 徴
計測は、リーフクリップで葉を挟みこむのみで、非破壊かつ非侵襲性で行なわれます。内蔵GPSによりブロックごとの位置情報を記録することもできます。搭載されているデータロガーは大容量で、大量のデータを収集・保管ができます。シンプルかつ即座に現場で植物の検査ができ、植物の検体を用意する必要がありません。
防水かつ頑丈なDUALEXなら、周囲の光や温度、湿度、または埃などの多様な環境条件下でのフィールドワークに最適です。また、本機器は充電式バッテリーで駆動しますので、携帯性にも優れています。
算出される指数
UV下における青色蛍光発光活性(フィトアレキシン蛍光発光を応用した病気の早期発見)、アントシアニン指数(Anth)、フラボノール指数(Flav)、
SFR_RおよびSFR_G、クロロフィル指数(Chl)
農業への応用
ツールを使用したUV下における測定または観察される表皮吸収度は、下記に対する指標として使用できます。
・施肥の調整
・収穫の品質 (タンパク質、エコプロダクツ等の開発) 管理、改良
・特殊気象条件 (日焼け、低温) に対しての抵抗力
・草食動物に対する嗜好性
・色 (アントシアニン)
・品種の選択
加工食料品への応用
迅速かつ定量的に、下記のような用途への成分としての果物や野菜 (葉や皮)のフラボノイドとアントシアニンの濃度を積算します
・ポリフェノール性抗酸化剤
・薬効成分を持つ栄養剤や食品
・(植物の)カラーリング
UV吸収度計測の原理
表皮のUV吸収度の計測は、葉肉中に存在するクロロフィルによる蛍光発光放射がベースとなっており、本機では、光子の内部検出器(センサー)のようなクロロフィルの働きに注目しています。
つまり、形態学的に植物の表皮は、光学的放射の入射に対してクロロフィル蛍光発光を生じさせて(外部からの)光量を減じさるスクリーンの役目を果たしています。しかしながら、スクリーン効果は特定の波長により大きく異なり、赤色光の範囲では吸収度が非常に低いのに対して、UVの範囲では、放射は高い割合で表皮に吸収されます。したがって、吸収度はUVと赤色光それぞれにより誘発される蛍光発光の強度の比として算出されます。測定は蛍光の可変には影響を受けず、なおかつ葉のクロロフィル濃度とは無関係です。
これら葉のUV吸収度は、単独あるいは他の農学上のパラメータと合わせて、多くに応用ができ、以下のような植物の総合的コンディション管理の重要な指標となりえます。
応用例:
窒素施肥/植物の成熟度ならびに老化度/UV放射に対する抵抗力/病原体による発病度/水分ストレス度
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